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ジェネリック医薬品のメリットとデメリット

time 2017/10/04

ジェネリック医薬品のメリットとデメリット

「お金持ちになれる人は節約しない」なんて話を良く聞きますが、高いものばかり買っていてはお金はなくなる一方です。
価格と品質を見極めることが重要です。
そこで今回は身近なお薬、「ジェネリック医薬品のメリットとデメリット」について紹介します。

ジェネリック医薬品の大きなメリットとしては、なんといっても価格が安いことが挙げられます。
なぜ価格を安くすることができるのかというと、ほかの製薬会社が開発した薬を製造して作るので、開発に費用がかからないということが大きな理由です。
【参考】陽進堂の評判
さらには効き目や安全性も確認されているので、それらの検査にかける費用も削減できることになります。
そのため慢性疾患などによって、毎日薬を服用している人にとっては、値段を安く抑えられるということは、非常に助かるといえるでしょう。

もう一つのメリットとしては、先発医薬品と形状を変えているということです。
内服薬の形状や、大きさといった飲みやすさから、外用薬でいえばシップの貼りやすさや粘着の度合いなどに、工夫を加えて作り替えることもできます。

たとえをあげるのであれば、入れ歯に挟まりやすい粉薬がふわっと溶けやすく改良されたり、本来であれば苦みの強い薬をコーティング剤などを使って和らげることも可能です。
また本来であればカプセル剤であるものを、固形の錠剤に変えることで、咽頭部を通りやすく改良することもできるでしょう。

外用薬であれば湿布のフィルム剥離紙がはがしやすく改良されるなど、様々な工夫が見られます。
このように高齢者や障害を持っている人、薬が苦手な人にも、安全面はそのままに優しいものに作り替えることができるという点は大きなメリットと言えるでしょう。

反対にデメリットとしては、まず一つ目に副作用が多いということが挙げられます。
ジェネリック医薬品は、通常の医薬品と比べると、アレルギー反応という形での副作用が数多く報告されているのは事実です。

なぜ副作用が出てしまうのかというと、承認するためのチェック項目が、先発医薬品によりも少ないからです。
どういうことかというと、薬の有効性や安全性は前の薬で確認がなされているため、この部分が省略されてしまうからです。

もちろん薬を使う人の症状の強さや、処方された薬などにもよるので、すべての薬に副作用が見られるというわけではありませんが、この傾向が強いということです。
そして安全性が劣るということもデメリットとしてあげられます。

実際にジェネリックの効果や効能についてはばらつきがあるといわれています。
そしてその格差は最大40パーセントにものぼるともいわれています。

つまり薬の質自体にばらつきがあるので、たとえ服用しても効果が見られないということもあり得るということです。
また先発医薬品と同一の有効成分なので問題ないと言われていますが、使用されている添加物は異なります。

どういうことかというと、単純に薬の特許だけではなく、そのほかの特許の関係上、添加物を含めて全く同じ薬になるとは言えないということです。
例えば錠剤の表面コーティング部分などを変える必要があったり、錠剤そのもの、粉末、カプセル自体も変えなければならないということです。

このような理由から、厳重なコントロールを必要とする抗てんかん薬などについては、新薬のまま使用した方がよいとも言われています。
そのほかにも軟膏やクリームなどの外用薬についても同様のことがいえるでしょう。

そして新たな先発品に影響が出るということもデメリットとしてあげられます。
これは患者にとっては、直接的な問題ではありませんが、後々には大きな問題としてかかわってくることになります。

まずジェネリック医薬品が多く出回ると、通常の先発品の薬品が売れなくなってしまいます。
すると新しい薬を開発するための費用が集まらなくなり、新しい薬が作れなくなってしまいます。

これにより高品質の先発品の新しい薬が出回らなくなり、その病気にかかった時に治療が遅れてしまうことになります。
もともとの薬である先発医薬品を開発するためには、中には10年以上の長い歳月と、莫大な費用を必要としているので、これが回収できなくなると、大きな問題となってきます。

患者側としては直接関係なさそうに聞こえるかもしれませんが、もしも開発が必要となる病気になってしまったときには、非常に大きな問題になるといえるでしょう。
このように様々なメリットがあると同時にデメリットも存在することがわかります。

そのため、もしもジェネリックを使用したいのであれば、選ぶ時のポイントや正しい選択方法などを知っておきたいところです。
選ぶ際のポイントとしては、信頼できるメーカーなのか、詳細にデータを公表しているのか、添加物はどのようなものがつかわれているのか、安定して供給がなされているのかなどが、大きなポイントとなってくるでしょう。

購入する場合には、成分や効果、副作用などを確認するのはもちろんですが、実際にその薬を使った人の話を聞いてみたり、口コミなどを参考にしてみるのもよいでしょう。
ジェネリック医薬品はほぼ新薬と同じ効果がありながら、費用が抑えられるという点で、家計にとっても非常にありがたい存在と言えます。

しかし使うかどうかの判断は、自分自身や担当の医師との相談のうえで、納得してから使うようにしましょう。